【日本三大怨霊】菅原道真・平将門・崇徳天皇はなぜ怨霊に? ゆかりの場所も紹介 世の中の事故や災害といった不吉な出来事は、時として偶然とは思えないようなタイミングや連鎖で起こることがあります。そんな時、よく口にされるのが「祟り」や「呪い」といった超自然的な存在。「そんな迷信はあるわけない」と思いつつ、どうしても説明できない、そんな奇妙な出来事に遭遇したことがある人も多いのではないでしょうか。
日本では古くから、人に祟りや災いをもたらす悪霊は「怨霊」と呼ばれ恐れられてきました。その中には、大災害を引き起こすほど恐ろしい力を持ち、現在でも伝説として語り継がれるものもいます。
今回は「日本三大怨霊」と呼ばれた菅原道真、平将門、崇徳天皇について解説。歴史に語り継がれる日本三大怨霊について、深く探っていきましょう。
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######340#####「怨霊」はなぜ生まれる?
憎しみや恨みを抱えた魂が怨霊となる
<img src="https://s3-ap-northeast-1.amazonaws.com/thegate/2021/01/21/17/35/37/onryo.jpg" alt="憎しみや恨みを晴らすために現れる怨霊" />
<small>憎しみや恨みを晴らすために現れる怨霊</small>
「怨霊」とは、祟りや災いをもたらす悪霊のこと。
古来より<b>強い恨みや憎しみ</b>を抱く人の魂が怨霊となって現れるとして恐れられてきました。怨霊の中には、この世に未練を残し凄惨な死を遂げた死者の魂である「死霊」だけでなく、思いが強すぎるために生きた人間の魂が「生霊」として存在する場合もあります。
怨霊は、日本でも古くから人々を恐怖に陥れてきた存在として語り継がれており、特に恨みや憎しみが強ければ強いほど恐ろしい悪霊へと変貌し、強力な祟りや災いをもたらすと信じられていました。
怨霊が神として祀られる?
<img src="https://s3-ap-northeast-1.amazonaws.com/thegate/2021/01/21/17/35/29/mitama_jinja_shrine.jpg" alt="御霊信仰に基づく御祭神を祀る御霊神社" />
<small>御霊信仰に基づく御祭神を祀る御霊神社</small>
怨霊のもたらす祟りは、憎しみや恨みの対象となった人や周りの人々に不幸な出来事が立て続けに起きたり、死に至らしめたりするというもの。さらに、国を揺るがす大災害や疫病も強力な怨霊の祟りだと信じられていました。これは神道の中の「御霊信仰(ごりょうしんこう)」に由来するものと言われています。
そこで当時の人々は、怨霊を「神(御霊)」として祀り崇めることで<b>祟りを鎮め</b>、平穏と平和を取り戻そうとしたのです。そのため、かつて怨霊として恐れられた存在が御祭神となっている神社が、現在でも数多く残っています。
22.jan 2021