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世界有数の大都市、東京の中心に位置する「東京駅」。JR東日本の各線や東京メトロの地下鉄、新幹線まで20路線以上が乗り入れ、1日40万もの人が利用しています。そんな日本の交通網の中心としての役割を果たしているのが「東京駅」です。

また、東京駅の歴史を感じさせるレンガ造りの駅舎は、近代的な 丸の内オフィス街に堂々と佇み、長年街を見守ってきました。

今回は、単なる鉄道駅としてだけでなく、ショッピングや観光、宿泊などあらゆる施設を備える新たな「街」として発展する東京駅を紹介します。

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駅・道の駅

東京駅の歴史

明治時代

明治維新が起こった1800年代以降、東京では西洋化と近代化が進んでいきました。その発展は凄まじく、江戸時代の都市インフラでは市民の生活や需要に対応できなくなってしまいます。そこで、近代国家の首都としてふさわしい、先進的な都市の建設が望まれるようになります。

そのなかでも、鉄道の整備は最優先事項として進められ、すでに都民の足を支えていた上野駅と新橋駅を結ぶ市街線、その両駅に代わる「中央停車場」の建設が決定しました。この中央停車場が、後の「東京駅」となります。

設計は日本銀行本店なども担当した、辰野金吾。赤レンガと白い花崗岩を使う特徴的なデザインで知られる、日本を代表する建築家です。駅舎の建設は明治41年に始まり、6年半の歳月を経て完成。

建設中は「中央停車場」と呼ばれていましたが、日本の首都である東京の中心に完成したことや全国に広がる交通網の中心としての役割への期待も込めて、「東京駅」と改名されました。

大正時代〜昭和時代

大正12年、関東大震災が発生します。建物は奇跡的に無傷で、たくさんの人々が避難してきました。尋ね人のビラも多く貼られ、震災後の都民の心の拠り所となりました。

震災を切り抜けた東京駅でしたが、第二次世界大戦の東京大空襲でシンボルとも言えたドーム屋根など、駅舎の一部が焼失してしまいます。しかし、翌日には復旧活動が行われ、戦時中も運行が続けられました。終戦後、駅舎の完全再現を望む声が多く上がりましたが、戦後の厳しい財政では難しく、断念せざるを得ませんでした。

高度経済成長期を迎えた日本では、昭和39年東京オリンピックの開催が決定します。それに合わせて「東海道新幹線」が開業され、全国各地へのアクセスが良くなった東京駅は日本の交通ネットワークの心臓としてより一層大きな役割を果たすようになります。また昭和47年には「東京地下駅」も完成し、新幹線に続いて地下鉄の運行も始まりました。

現在へ

平成15年に国の重要文化財となった東京駅。その4年後には、いよいよ明治初期の「東京駅舎」完全再現計画がスタートします。ドーム屋根や内装などが復原され、平成24年新たな東京駅が完成しました。その後、次々に駅ビルや商業施設が建設された東京駅は、平成26年に開業100周年を迎えました。

東京駅の見どころ

東京駅の観光の際に訪れたい観光スポットをご案内します。

東京ステーションシティ

日本の首都、東京。その街にふさわしい都市空間を目指し、東京駅周辺エリアを再開発する「東京ステーションシティ計画」が始まりました。東京、丸の内が築いてきた歴史・文化・伝統を受け継ぎ、世界有数のオフィス街のビジネス・最新技術が融合した「世界で唯一の駅」を目指しています。

大きく「日本橋口エリア」「丸の内駅舎エリア」「八重洲エリア」「エキナカエリア」に分けて事業が行われています。

東京駅丸の内駅舎エリア

東京駅の丸の内中央広場

東京駅の丸の内中央広場

日本が誇るオフィス街であると同時に、歴史ある建築物が立ち並ぶ街「丸の内」。そのシンボルとして、明治の東京駅舎が復原されました。赤レンガ造りの駅舎は存在感抜群。国内外の観光客を悠然と迎えています。

東京駅舎前の「丸の内中央広場」も新たなデザインのもと整備が進められているほか、ホテルやギャラリー、フィットネスジムなども新たに設備されています。

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街並み

東京駅丸の内駅舎

夜の東京駅のライトアップ

夜の東京駅のライトアップ

東京ステーションシティ計画の一大プロジェクトとして行われたのが、「丸の内駅舎」の復元です。大正3年に建てられた旧駅舎はレンガ造りならではの堂々たる外観で人気を博していましたが、戦争により甚大な被害を受けてしまいます。戦後の復興工事では、ドーム屋根などの再現はされていませんでした。

時は流れ、平成19年に待望の駅舎復原工事が始まります。明治時代の技法や材料と現代の最新技術の融合を目標として掲げ、徹底した研究のもとデザインが考えられました。

レンガの赤色が際立つ丸の内駅舎。昼間の堂々たる姿も人気ですが、夜になりライトアップされると幻想的な雰囲気を醸し出します。昼間のみならず、夜になってから東京駅を訪れるのもオススメです。

東京駅のドーム屋根内部

東京駅のドーム屋根内部

トレードマークとも言える赤レンガは、100年前の物と色を似せることで違和感なく調和するようデザインがされるなど、駅舎内ではこうした工夫を随所に見ることができます。その中でも、注目は高さ35mにも及ぶ「ドーム屋根」。その外観はもちろん、屋内に入れば歴史を感じる内装に圧倒されます。

日本橋口エリア

東京駅日本橋口のザピアタワー

東京駅日本橋口のザピアタワー

日本橋口周辺は知性を意味する「sapience」という言葉が由来となった「サピアタワー」を中心に開発が進められています。観光というよりは、日本最先端の研究・開発・教育などが行われる、情報を発信する街となっています。

八重洲エリア

東京駅八重洲口のグラントウキョウノースタワー

東京駅八重洲口のグラントウキョウノースタワー

丸の内は元来オフィス街として栄えてきました。その伝統を受け継ぎ、開発が進むのが「八重洲エリア」です。「グラントウキョウ」という高層オフィスビルが建築されたほか、新たなシンボルとして「八重洲グランルーフ」も建設されました。大型商業施設も複数完備する、緑に溢れた「国際ビジネスセンター」を目指しています。

エキナカエリア

広大な敷地を誇る東京駅の構内には、レストランからファッション関係まで、幅広いジャンルのお店がところ狭しと並んでいます。その数は膨大で、1日あっても周りきれないほど。構内図をみても迷路のようで迷ってしまう人も多いんだとか。

お土産探しも良し、ご当地の駅弁を探すのも良し、話題のカフェやレストランで休憩するも良し。きっとあなたにピッタリなお店が見つかるはずです。

また、インフォメーションセンターやクローク、両替所などもあり、まさに「東京ステーションシティ」を体現するエリアとなっています。

八重洲グランルーフ

東京駅の八重洲グランルーフ

東京駅の八重洲グランルーフ

東京駅の八重洲側には、特徴的なデザインをした屋根を持つ建物があります。その屋根は「八重洲グランルーフ」と呼ばれ、建物内には商業施設「GRANROOF」が入っています。

屋根のデザインを担当したのは、ドイツ人建築家のヘルムート・ヤーン。「光に包まれるクリスタルの塔と光の帆」というコンセプトをガラス建築によって実現し、「未来」がテーマである八重洲口の先進性を表現しました。

また、中水(雨水)利用や自然エネルギーの活用に加え、植物を多く配置するなど、自然に優しい設計となっています。一部、江戸城外堀の石垣も利用しており、最新技術と江戸の歴史を同時に感じることができます。

個性豊かな商業施設

駅周辺の開発に伴い、東京駅では続々と駅ビルや商業施設が建てられています。ありとあらゆるジャンルのお店が揃っており、老若男女・国内外の人々に大人気です。改札内・外に分けて紹介します。

GRANSTA(改札内)

東京駅GRANSTA(改札内B1F)

東京駅GRANSTA(改札内B1F)

八重洲地下中央口から丸の内地下中央口まで十字形に広がっているのが「GRANSTA(グランスタ)」です。お弁当やお惣菜を中心に、約80店舗が軒を連ねています。お土産探しや乗り換え待ち、新幹線に乗る前に駅弁をゲットするのには最適のエリアです。

駅弁屋 祭(改札内)

駅弁屋 祭(改札内1F)

東京駅構内の「駅弁屋 祭」(改札内1F)

改札内中央通路沿いにある「駅弁屋 祭」では、全国各地の駅弁を取り揃えているほか、東京駅オリジナルのお弁当を手に入れることができます。その数はなんと200種類以上。店内には提灯やのれんが飾られており、和気藹々とした「祭」の雰囲気を楽しむことができます。5:30から営業しているのも嬉しいポイントです。

Keiyo Street(改札内)

京葉線・武蔵野線の連絡通路沿いにある「Keiyo Street」は、忙しい東京駅の中でも、ホッと一息つける場所です。スイーツを取り扱うお店が多いほか、雑貨屋さんなどもあります。

ecute 東京(改札内)

東京駅・ecute

ecute(改札内1F)

「日本Re-STANDARD」をコンセプトに掲げ、世界に誇る日本のお菓子や工芸品を扱うお店が並んでいます。

GRANSTA MARUNOUCHI(改札外)

東京駅GRANSTA(改札外B1F)

東京駅GRANSTA(改札外B1F)

改札内のGRANSTAに続き、東京駅のグルメエリアとしてオープンしたのが「GRANSTA MARUNOUCHI」です。お弁当屋さんやスイーツ店はもちろんのこと、イートインのレストランが多く、時間のある方には嬉しいエリアです。また、ファッションや雑貨を扱うお店も多く、フラッと立ち寄るだけでも楽しめるはず。

黒塀横丁(改札外)

黒塀横丁(改札外B1F)

黒塀横丁(改札外B1F)

北地下自由通路沿いに広がる「黒塀横丁」は、その名の通り壁は黒く塗られ、明かりも落とされた大人の空間です。13のレストランが軒を連ねており、昼夜多くの人が行き交う東京駅とは思えない静けさに包まれながら、食事を楽しむことができます。

東京駅一番街(改札外)

東京駅・東京駅一番街

東京駅一番街(改札外B1F)

「東京駅一番街」は老若男女に人気のエリアです。八重洲口方面に位置しており、特に人気なのが「東京ラーメンストリート」。都内で人気のラーメン店が軒を連ねており、行列ができることもあります。

家族連れやお子さんに人気なのが、「東京おかしランド」と「東京キャラクターストリート」。東京おかしランドでは、日本を代表するおかしメーカーの出来立てポテトチップスやチョコレートが食べられます。

東京駅・東京キャラクターストリート

東京キャラクターストリート(改札外B1F)

一方、東京キャラクターストリートには、子どもに人気のキャラクターや、在京テレビ局6社のオフィシャルショップが並んでいます。家族連れはもちろん、外国人観光客にも人気のエリアとなっています。

東京駅のイベント

12月『東京ミチテラス』

東京ミチテラス

東京ミチテラス

クリスマスシーズンに行われるイベントです。毎年異なるテーマのもと、イルミネーションやアート作品の展示が行われます。開催期間中は東京駅だけでなく、丸の内一帯がクリスマスムードに包まれます。詳細は東京ミチテラス公式HPで見ることができます。

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六本木ヒルズけやき坂イルミネーション

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夜景・イルミネーション

アクセス

最寄駅:JR/東京メトロ東京駅

新宿駅からのアクセス

【新宿駅】ー JR中央線快速線 / 東京方面 →【東京駅】

成田空港からのアクセス

【成田空港駅】ー JR成田線 / 東京方面 →【東京駅】

羽田空港駅からのアクセス

【羽田空港駅】ー 京急線 / 品川方面 →【品川駅】ー JR京浜東北線 / 東京方面 →【東京駅】

世界に誇る「トウキョウステーション」へ

オフィス街として発展し、日本経済を長年支えてきた丸の内。そんな街に佇む東京駅は、日本全国をつなぐ交通の中心としての役割を果たしてきました。駅舎の復原や、ショッピングエリアの充実化などが進められ、「世界で唯一の駅」に着々と近づいています。今後ますますの発展を遂げるであろう東京駅から目が離せません。

東京駅丸の内駅舎

東京駅丸の内駅舎

東京駅の周辺情報