松本城の歴史
松本城の見どころ
松本城のイベント
松本城へのアクセス
松本城の城下町も見どころ満載
周辺情報

周りを美しい山々に囲まれた長野県の松本市。そのシンボルとしてそびえ立つのが「松本城」です。約400年の歴史を持ち、現存する五重六階の天守としては日本最古。天守は国宝に指定され、城跡は国の史跡に指定されています。松本城は戦国時代に建てられたということもあり、戦いを意識した造りが随所で見られます。

松本城周囲には、かつて城下町として栄えていた頃の町並みが多く残っており、歴史を感じながら散策できます。

今回は、そんな松本城の歴史と見どころ、周辺の情報を紹介していきます。

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長野県 < 松本(上高地)

松本城からすぐのなわて通り

松本城からすぐ!【なわて通り(縄手通り)】と中町通りの商店街散策 松本城からほど近くの「なわて通り(縄手通り)」と「中町通り」。長野県松本市に位置するカエルがシンボルの商店街です。細い道ですがおすすめはやはり食べ歩き。今回はその魅力と歴史を紐解きながら、街を散策してみました。

街並み

 

松本城の歴史

五重六階の造りで現存するものとして日本最古の松本城

五重六階の造りで現存するものとして日本最古の松本城

松本城は、もともと戦国時代の永正年間に造られた「深志城」という名のお城でした。戦国時代、武田氏が深志城を拠点に信州支配を行なっていましたが、1582年、織田信長によって武田氏が滅ぼされてしまいます。その後、城主は小笠原氏へと代わり、名も松本城と改められました。

天守は1593年から1594年に造られたと考えられています。五重六階の造りで、現存するものとしては日本最古です。この五重六階とは、外から見ると五階に見えるのに、内部は六階になっている造り。これで攻めてくる敵を欺いていました。

松本城の見どころ

堂々と佇む松本城の黒門

松本城の黒門

松本城の入り口の役割を果たしている「黒門」。かつては格式高い門だったこともあり、当時の最高位の色、黒に由来して名付けられました。門の屋根には、歴代城主の家紋が付いた瓦があるので探してみてください。

黒門を抜けた先には「本丸庭園」が広がっています。

上から見た松本城本丸御殿跡

松本城本丸御殿跡

瓦で仕切られた場所にある松本城の「本丸御殿跡」は、かつて城主が住む建物でしたが、1727年に火災により焼失してしまいます。その後は再建されることなく、跡だけが残される形となりました。

漆黒の天守

松本城の漆黒の天守

松本城の漆黒の天守

松本城の天守は、大天守(だいてんしゅ)、乾小天守(いぬいこてんしゅ)、渡櫓(わたりやぐら)、月見櫓(つきみやぐら)、辰巳附櫓(たつみつけやぐら)の五棟で形成された構造になっています。

この天守閣の特徴が、漆黒に塗られた外壁。豊臣秀吉が建てた大阪城が黒で統一していたことから、秀吉への忠誠心の意味を込めて黒く塗られたといわれています。また、5層6階の大天守は、城壁の上部が白漆喰、下部が黒漆塗りと当時の城郭では珍しい仕上げになっています。

松本城の火縄銃を撃つための武者窓

松本城の火縄銃を撃つための武者窓

天守内部には、敵兵に石を落とす「石落」や火縄銃を撃つ「武者窓」など戦いを意識した造りが数多く残されています。他にも、松本城周辺で発掘された銭貨や甲冑の展示などがあり、見どころ満載です。

江戸時代の建築技術も見られる

松本城天守の月見櫓の内部

松本城天守の月見櫓

松本城の天守のうち、辰巳附櫓と月見櫓は江戸時代に増築されたものです。当時の城主・松平直政は、第3代将軍の徳川家光が松本城に立ち寄ると聞き、1633年に2つの櫓を築造しました。

戦いのない江戸時代初期に造られたことから、他の天守とは違って、石落や武者窓といった戦いを意識した装備はありません。戦国時代と江戸時代、それぞれの時代背景に沿って造られたお城が見られるのも松本城の魅力です。

松本城のライトアップ

毎日行われる松本城のライトアップ

毎日行われる松本城のライトアップ

毎日、日没から22時まで開催される松本城のライトアップ。暗闇に照らされる白と黒のお城は、より荘厳な雰囲気に包まれます。風の弱い日には、お堀に松本城が映し出され、「逆さ松本城」が見られるかもしれませんよ。

【松本城 観覧案内】
観覧料:
大人 700円 
小・中学生 300円
小学生未満 無料
開場日:年末(12月29日から31日まで)を除き無休
開場時間:午前8時30分から午後5時まで(最終入場は、午後4時30分まで) 
公式サイト:国宝 松本城

松本城のイベント

4月『夜桜会』

ライトアップされた桜と松本城

ライトアップされた夜桜と松本城

松本城は桜の名所としても知られ、その見ごろに合わせて開催されるのが「夜桜会」。一本桜の「駒つなぎの桜」や外堀の桜並木がライトアップされるほか、月見櫓ではフルートや雅楽による演奏も行われます。

松本城本丸庭園内にはお茶席が設けられ、ライトアップされた松本城と桜を同時に見られるということで人気のスポットです。

毎日『国宝松本城おもてなし隊』

毎日9時〜16時 の間、本丸庭園内に甲冑や忍者などの装束をまとった「国宝松本城おもてなし隊」が登場します。お手持ちのカメラでおもてなし隊を撮影するほか、一緒に撮影することもできます。

すべて無料でできるので、ぜひ来場の記念にご利用ください。

松本城へのアクセス

最寄駅:松本城・市役所前(バス停)

新宿駅からのアクセス

【新宿駅】- JR特急スーパーあずさ / 松本行き
→【松本駅】- 松本周遊バス・タウンスニーカー / 北コース
→【松本城・市役所前バス停】

長野駅からのアクセス

【長野駅】- JR篠ノ井線 / 松本方面
→【松本駅】- 松本周遊バス・タウンスニーカー / 北コース
→【松本城・市役所前バス停】

車でのアクセス

最寄りIC:長野自動車道 松本IC
松本城周辺の駐車場:市営松本城大手門駐車場 市営開智駐車場 市営開智大型駐車場

松本周遊バスは1日乗車券がおすすめ

松本周遊バスでは、大人500円、子供250円で1日乗車券を販売しています。片道200円なので、松本城に行くだけであれば普通に購入したほうがいいですが、3回以上バスに乗る方は1日乗車券のほうがおトクになります。

また、毎回お金を出す必要もなくなるので、楽に周りたい方はおすすめです。

松本城の城下町も見どころ満載

松本市は、かつて松本城を中心に造られた城下町でした。現在も、歴史を感じられるレトロな雰囲気の残る通りがいくつもあり、時代をさかのぼったような体験ができます。松本城からも歩いて行けるので、合わせて訪れてみてはいかがでしょうか。

松本城の周辺情報