長野は日本のほぼ中央に位置する内陸県。3000m級の山々が連なる日本アルプスに囲まれ、日本の屋根とも呼ばれる地域です。
また東京から新幹線1本でアクセスできる利便性の高さも相まって、年間を通して国内外からたくさんの観光客が訪れています。
この記事では、長野市や軽井沢エリアをはじめとする長野の代表的な観光地、パワースポットや人気のグランピング施設、清涼な風を浴びてゆったり過ごせる高原エリアについて紹介していきます。
【長野の観光モデルコース1】車なしで長野市のパワースポットとグルメを巡る日帰り旅
善光寺参拝の前に仲見世通りで食べ歩き
道は歩きやすく整備され、両脇にはさまざまな店が立ち並ぶ
JR長野駅から善光寺に向かう道すがら、仲見世通り(なかみせどおり)で食べ歩きを楽しみましょう。長野の名物グルメをはじめ、さまざまな食べ物や雑貨のお店が立ち並ぶ仲見世通では、ついつい各店の前で立ち止まってしまい、なかなか前に進めないなんてことも。
【善光寺の関連記事】【善光寺】日本最古の仏像を祀るパワースポットの魅力
いろは堂(善光寺仲見世店)
長野の名物といえば、やはり「おやき」が有名です。おやきは、味付けされた野菜や山菜、甘いあんこなどを、小麦粉や蕎麦粉で作った皮でくるんで焼いた郷土料理。
仲見世通りにはいくつかおやきを販売するお店がありますが、今回おすすめするのは「いろは堂」。いろは堂のおやきは肉・魚・卵などを使用せず作られており、ベジタリアンの方にも人気なんです。
種類豊富ないろは堂のおやき(写真提供:いろは堂)
いろは堂のおやきの特徴は、モチモチの皮でたっぷりの具材をくるみ、最後に揚げ焼きにしていること。カリッとした表面とふわっとした中身のコントラストが絶妙です。
野沢菜、ねぎみそ、かぼちゃ、野菜ミックス、あんこなどの定番商品をはじめ、季節限定のフレーバーを豊富にそろえているのも魅力的。観光の腹ごしらえにもぴったりで、長野らしさも感じられるおやきを、ぜひご賞味ください。
いろは堂の善光寺仲見世店はテイクアウト専門店。片手で食べられるおやきは観光のお供にもおすすめです(写真提供:いろは堂)
【いろは堂の基本情報】
住所:長野市元善町486
公式サイト:いろは堂
BENI-BENI
長野産の材料のみでつくられる「信州カスタードアップルパイ」が食べられるスイーツショップです。創業210年という長い歴史の中で培った経験を生かして、アップルパイにぴったりのリンゴを厳選しているのだそう。
サクサクのパイ生地に包まれた、とろりとしたカスタードクリームとごろごろリンゴがたまりません(写真提供:株式会社 二葉堂)
同様に、カスタードクリーム用の牛乳には、1950(昭和25)年から長野の人々に愛され続けている「オブセ牛乳」を、卵は飯山市の独自ブランド「菜の花みゆき卵」を使用。素材にこだわりぬいた、BENI-BENIだけの長野らしいアップルパイを堪能できます。
観光途中にこの外観を見つけたら、ぜひ立ち寄って(写真提供:株式会社 二葉堂)
仲見世通りを歩いていると、ほんのり甘い香りが漂ってくるのが目印ならぬ鼻印。お店では、オーブンでパイが焼かれていく様子を見ることができます。焼き立てサクサクのアップルパイを味わいながら、街歩きを楽しんでみてはいかがでしょう。
【BENI-BENIの基本情報】
住所:長野県長野市元善町484
公式サイト:BENI-BENI
竹風堂
竹風堂(ちくふうどう)の名物は、栗の名産地である小布施産の栗をはじめ、良質な国産の栗のみを使用した栗菓子です。
栗あんだけで作る「栗ようかん」、蜜漬栗に栗あんをからめた「栗かのこ」、100年以上変わらない製法で作られる干菓子「方寸」などの代表銘菓をはじめ、日持ちする商品も多くそろっているので、お土産探しにもピッタリ。
そんな竹風堂の栗菓子を食べ歩きするなら、栗の風味豊かな栗あんソフトクリーム(400円)がおすすめ。上質な乳脂肪ときめ細かい純栗あんをミックスした、口当たり滑らかな一品です。
併設の喫茶スペースを利用すれば、喫茶限定メニューの栗おこわ定食や栗あんみつなどを楽しめます。
【竹風堂の基本情報】
住所:長野市大門町511
公式サイト:竹風堂
食べ歩きついでにお土産選びも
長野の名物がそろった仲見世通りには、お土産店もたくさん。お菓子から雑貨まで種類豊富にそろっているので、道すがらお土産チェックも欠かさずに。
八幡屋礒五郎
1736(元文元年)から続く、長野市の七味唐辛子メーカー「八幡屋礒五郎(やわたやいそごろう)」。現在の大門町に出店したのは1952(昭和27)年で、当時から善光寺参拝前後のお客さんが多く利用する名店です。
八幡屋礒五郎の七味といえば、ブリキのパッケージが印象的です。1924(大正13)年から続く色鮮やかなデザインと、手のひらにおさまるころんとしたサイズ感で、長野県の定番土産として親しまれています。
八幡屋礒五郎の定番商品、ブリキに入った七味
本店には看板商品である七味をはじめ、全商品がずらりとラインナップ。ゆずや山椒がブレンドされたものや、ガラムマサラが配合されたスパイスミックスなどの変わり種商品も扱っています。
好みに合わせた調合サービスもあるので、あなただけのお気に入りが見つかるかもしれませんよ。
【八幡屋礒五郎の基本情報】
住所:長野県長野市大門町83
公式サイト:八幡屋礒五郎
お香の店 古薫
一つ一つ、丁寧に手作りされたお香を販売する「古薫(こたき)」。国内でも珍しい天然香材料を使用した、心も体も喜ぶオリジナルの香りをつくっています。
梱包も全て手作業だそうで、細かい仕事から作り手の真心が伝わってくるよう。店内にはお香を始めたくさんの商品が並び、実際に香りを確かめて商品を購入することができます。
匂い袋などの通年商品の他、長野産のリンゴやアンズを使用した季節限定のお香も取り扱っています(写真提供:お香の店 古薫)
古薫を訪れたらぜひ試してほしいのが、お香体験。匂い袋、塗るお香「塗香」(ずこう)、コーン型の線香を自分で作ることができます。体験の受付時間は10:00〜15:00です。
4人以下なら予約なしで体験できるので、入店して体験希望の旨を伝えましょう。手軽なものなら20分ほどで完成するため、観光プランに盛り込みやすいのも魅力です。
さまざまな香りを楽しめるお香を、ぜひヒーリングアイテムとして日常に取り入れてみて(写真提供:お香の店 古薫)
ただし、お店の都合により体験を実施していない場合もあります。最新情報はお店公式のSNSで発信しているので、来店前にチェックしておくと安心です。また、電話やSNS等での問い合わせも受け付けているので、確認したいことがある場合にはお店に直接コンタクトをとってみましょう。
【お香の店 古薫の基本情報】
住所:長野県長野市横町90
公式サイト:お香の店 古薫
戸隠そばでランチの後は、聖域「戸隠神社」へ
JR長野駅前からバスに50分ほど揺られ、長野の人気観光エリア「戸隠」へ。善光寺への参拝を終えて、すっかりお腹も落ち着いた頃ではないでしょうか。有名な長野名物「戸隠そば」ランチを堪能したら、パワースポット「戸隠神社」へ向かいましょう。
うずら家
戸隠を訪れたらぜひ食べたいグルメ、戸隠そば。お店はたくさんありますが、中でもおすすめは、戸隠神社中社門前にある「蕎麦処うずら家」さん。休日には行列ができることも多い名店です。
お店の横には樹齢800年の御神木が鎮座しており、窓際の席に座ることができれば、御神木を眺めながら美味しいそばを堪能することもできます。
戸隠そばの味を感じたいなら、シンプルだからこそ職人の技量がよく分かるざるそばや、出汁の効いた熱いつゆとそばを堪能できるかけそばがおすすめ。とはいえ、長野の季節の食材をごま油で揚げた天ぷらも、ぜひ味わっていただきたい一品です。
【うずら家の基本情報】
住所:長野県長野市戸隠3229
公式サイト:うずら家
戸隠神社
長野のパワースポットの一つ「戸隠神社」は、奥社・中社・宝光社(ほうこうしゃ)・九頭龍社(くずりゅうしゃ)・火之御子社(ひのみこしゃ)の五社で構成されます。
3本の杉を御神体に持つ戸隠神社の中社
天照大神(おあまてらすおおみかみ)が弟の蛮行を嘆いて閉じこもってしまった天岩戸(あまのいわと)に由来する「天岩戸開き神話」に登場する神々、天手力雄命(あめのたちからおのみこと)、天八意思兼命(あめのやごころおもいかねのみこと)などが祀られています。
数ある見どころの中でも、特に長野の天然記念物に指定されている、樹齢400年超の杉並木「奥社参道並木」は一見の価値があります。約2kmの道のりですが、雄大な自然に圧倒されながら歩けばあっという間。奥社までの参道の中には、舗装されていない道もあるため、歩きやすい靴で行きましょう。
奥社参道並木。奥の門の戸口が人の背丈ほどなので、巨木が立ち並んでいることがよくわかります
五社全てを巡りたい場合は、観光プランに合わせて行程を組みましょう。巡る順番に決まりはないので、好きな所から参拝できます。バス停や駐車場は各社の参道入り口付近にそれぞれに設けられていますが、時間と体力に余裕があれば徒歩で巡るのも良いでしょう。
【戸隠神社の基本情報】
住所:長野県長野市戸隠3690(奥社)
公式サイト:戸隠神社
【戸隠神社の関連記事】【戸隠神社】二千年の歴史を持つ長野県のパワースポット五社巡り
JR長野駅・善光寺周辺で長野ならではの夜ごはん
戸隠からバスで再び長野の中心部に戻ってきました。観光の最後は長野グルメで締めくくりたいですよね。今回は、JR長野駅すぐそばのレストランと、善光寺付近のレストランを紹介するので、観光プランに合わせて利用してみてくださいね。
明治亭 長野駅店
長野のご当地名物といえば、ソースカツ丼!千切りキャベツの上にソースにくぐらせたカツが乗った、長野の駒ヶ根市の名物グルメです。
うま味たっぷり、後味あっさりの自家製「駒ヶ根かつ丼ソース」をふんだんに使用したソースカツ丼は一度食べたらくせになるおいしさ。定番のロースやヒレカツはもちろん、ソースが染み込んだエビフライもオススメです。
肉厚のカツに特製ソースが光って美味しそう!長野観光の際にはぜひご賞味あれ(提供:明治亭)
明治亭はJR長野駅構内にあり、アクセスの良さも抜群。レストラン営業のかたわらお弁当も販売しているため、テイクアウトして新幹線の中で食べるのにも良さそう。お土産として人気のソースを購入すれば、家で名店の味を再現することもできます!
【明治亭 長野駅店の基本情報】
住所:長野県長野市南千歳1-22-6 MIDORI長野店3F
公式サイト:明治亭 長野駅店
la rencontre
善光寺から徒歩5分の距離にある「la rencontre(ラ・ランコントル)」。長野をはじめ、日本中から店主が厳選した四季折々の食材を使った、フランス料理を堪能できるレストランです。
長野県産の食材を使った見た目も美しい料理(写真提供:Instagram momoko ◡̈*⁎♥︎♡さん)
フランス語で「出合い」という意味の店名の通り、コンセプトは「食材と美味しい料理、訪れるお客さんとでつくるかけがえのない出合いをプロデュース」すること。築150年の古民家をリノベーションした店内と、現代フレンチというコンビネーションも絶妙で、ゆったりと落ち着いた店内で過ごす時間もまた旅の思い出になりそう。
ランチ・ディナー共にメニューはコースのみ。前日までの完全予約制のため、観光の前には予約を忘れずに。
【la rencontreの基本情報】
住所:長野県長野市大字長野東之門町328
公式サイト:la rencontre
【長野の観光モデルコース2】軽井沢エリアで1泊2日のグランピング体験
1日目は豊かな自然の中に身を置く
自然あふれる長野の動植物に親しみ、日常の喧騒から少し距離を置いてみませんか。ツアー参加やグランピングを通じて大自然のパワーを感じ、エネルギーをチャージしましょう。
ピッキオ
「森の価値を高める」をモットーに、動植物と人とのふれあいの機会を創造する「ピッキオ」は、野生動物や自然に親しむツアーを多数企画しています。
キビタキのオス。春や秋に野鳥の森で出会うことができます
バードウォッチングやムササビウォッチングをはじめ、夏はリバートレッキングやカヤックなどの水遊び、冬は氷上からの星空ウォッチングなど、年間を通してさまざまなアクティビティーがずらり。
いずれも経験豊富なガイドスタッフが同行するので、初心者でも安心。興味のあるツアーに参加してみましょう。
年間約80種類の野鳥を観察することができる野鳥の森
またピッキオは軽井沢星野エリア内に位置し、木々の間をぬってレストラン・カフェが点在するハルニレテラスや温泉など、近隣観光スポットが充実。どのスポットも徒歩圏内なので、ツアー終了後はお気に入りのお店でランチやお茶などを楽しみましょう。
【ピッキオの基本情報】
住所:長野県北佐久郡軽井沢町星野
公式サイト:ピッキオ
のぞみグランピング&スパ 佐久×軽井沢
軽井沢・佐久エリアのシンボルである浅間山を眼前に、グランピングを体験できる「のぞみグランピング&スパ 佐久×軽井沢」。
夕暮れで赤く染まる浅間連山や満天の星空を眺めながら、キャンプよりも快適なドームテントで、ホテルや旅館とも一味違った唯一無二のステイを楽しみましょう。
長野の山々を望む宿泊テントには、エアコン・ベッド・冷蔵庫などを完備(写真提供:のぞみグランピング&スパ 佐久×軽井沢)
全てのテントは1棟ごとに独立しており、各テントにシャワー・トイレ・BBQデッキが併設されています。
アウトドア初心者に優しい仕様ながら、普段よりも自然に近い環境で過ごすことができ、かつプライベート空間も確保できるとは、何とも贅沢な宿泊体験ですね。
さらに、サウナや展望温泉を備えた入浴施設「さんぴあ温泉」もテントに隣接しており、自由に利用することができます。
浅間山を一望できる天然温泉の露天風呂(写真提供:のぞみグランピング&スパ 佐久×軽井沢)
食事は、施設側で用意してくれる長野名物食材を調理して楽しみましょう。軽井沢を含む佐久浅間エリア産の蓼科(たてしな)牛をふんだんに使った夕食、新鮮な長野産の卵や野菜たっぷりの朝食を通し、長野の豊かな食文化を感じて。
ホットサンドをはじめ、長野の牛乳・卵・フルーツなどが並ぶ朝食の風景(写真提供:のぞみグランピング&スパ 佐久×軽井沢)
五感を使って長野を感じられる宿泊体験は、きっと忘れられない長野観光の思い出になるはず。ドッグラン付きのテントもあり、ペットと一緒の観光にもおすすめです。
【のぞみグランピング&スパ 佐久×軽井沢の基本情報】
住所:長野県佐久市根岸3203-2
公式サイト:のぞみグランピング&スパ 佐久×軽井沢
2日目は水流のカーテンで癒される
美味しい長野名物を使った料理でお腹を満たした後は、岩肌から染み出した地下水が優しく流れる「白糸の滝」に向かいましょう。涼しい森の中、だんだんと心が落ち着いてくるかも?
白糸の滝
高さ3m・幅70mの「白糸の滝」は、岩肌からにじみ出た地下水が流れてできたもの。「滝」と聞くと、ごうごうと流れる激しい水音を想像するかもしれませんが、白糸の滝の水音はとても優しく、その様子はまるで繊細な水流のカーテンのようにも見えます。
自然が作り出した景観美に見惚れてしまいそう
湾曲したフォルムからサーっと流れ落ちる滝を見ているだけで、なんだか心が洗われたような気持ちに。夏季には自然環境に配慮したライトアップイベントも開催されており、涼しい夜空に浮かぶ色とりどりの滝や木々を観賞できます。
また駐車場から白糸の滝までは歩いて5分程度。観光の最後に森の中でリフレッシュし、エネルギーをチャージしましょう。
近くで見ると、水が岩から染み出しているのがわかるかも
【白糸の滝の基本情報】
住所:長野県北佐久郡軽井沢町長倉 小瀬
公式サイト:白糸の滝
【軽井沢「白糸の滝」関連記事】軽井沢【白糸の滝】の見どころ ライトアップ開催情報や駐車場・アクセスまとめ
【長野の観光モデルコース3】1泊2日で諏訪湖〜霧ヶ峰の穴場を満喫!
1日目は諏訪湖周辺を散策
長野のほぼ中央に位置する諏訪湖は、全周約16kmの大きな湖。湖畔には美術館やカフェ、温泉などの観光スポットがたくさん。ゆっくりと湖の外周を巡り、お気に入りのスポットを探してみましょう。
空飛ぶ泥舟
諏訪ICから車で約8分の茅野市にある、世界的建築家・藤森照信先生による連作「フジモリ茶室」の一つ「空飛ぶ泥舟」。茅野市出身の藤森先生によって設計された建物で、その名の通り、ふわりと空に浮かんでいるような建築物です。
宙に浮かぶ不思議な作品
外からは自由に見学したり写真を撮ったりできますが、個人所有のため、ツアーやイベント時以外は内部に立ち入ることはできません。
ツアーは予約制で、空飛ぶ泥舟以外の残り二つの建物の内部へも入れます。ツアーでは建築についての説明の他、建物内で実際に抹茶をいただくことができます。
【空飛ぶ泥舟の基本情報】
住所:長野県茅野市宮川389-1
公式サイト:空飛ぶ泥舟
カフェと暮らしの雑貨店 fumi
ランチやスイーツ、全国からセレクトしたクラフト雑貨たちと出合える諏訪市の人気ショップ「fumi」。築90年の元薬屋を店主が自らリノベーションしてつくったという店内は、今と昔が混在した独特の落ち着く雰囲気。扉を開けてすぐに雑貨たちが並び、その奥にカウンターとテーブルが続きます。
ランチタイムのメニューは、キーマカレーや夏限定の冷たい麺料理など。スイーツなどのカフェメニューも含めて、季節や仕入れ状況によって内容は少しずつ変化しているようなので、最新のメニューはSNSなどでチェックしておきましょう。暮らしのちょっとしたスパイスになるような雑貨たちを旅のお土産にするものおすすめです。
【カフェと暮らしの雑貨店 fumiの基本情報】
住所:長野県諏訪市末広5-7
公式サイト:カフェと暮らしの雑貨店 fumi
諏訪大社
諏訪湖周辺に、上社(本宮・前宮)と下社(秋宮・春宮)の2社4宮で鎮座する諏訪大社。全国各地にある諏訪神社の総本社です。
諏訪大社の本宮
大きな特徴は、本殿と呼ばれる建物がない代わりに、秋宮は一位(イチイ)の木を、春宮は杉の木を御神木に、また上社は御山を御神体としているところ。まるで古代の神社を体現しているようで、荘厳さや格式の高さを感じさせます。
また諏訪大社には基本的に同じ神様が祀られており、すべてに4本の御柱があるといった共通項があります。しかし、境内のつくりや建築、境内の雰囲気はお宮ごとに異なるため、ぜひ4社全てを巡りその違いを肌で感じてみてくださいね。
神聖な御柱
【諏訪大社の基本情報】
住所:(上社本宮)長野県諏訪市中洲宮山1
(上社前宮)長野県茅野市宮川2030
(下社春宮)長野県諏訪郡下諏訪町193
(下社秋宮)長野県諏訪郡下諏訪町5828
公式サイト:諏訪大社
寛ぎの諏訪の湯宿 萃
諏訪湖のほとりにある部屋数8室の小さな温泉宿「萃(すい)」。部屋と露天風呂の両方から、時間帯ごとに表情を変える諏訪湖が一望でき、たゆたう水面を眺めているだけでも癒されます。
晴れた日の諏訪湖の湖面
各部屋に露天風呂が付いている他、また屋上には諏訪湖と一体化したような眺望が楽しめる露天風呂が完備されています。
部屋と同じ数だけ用意された料亭でいただくのは、旬の食材を使った季節の献立。完全プライベートな空間で、他のお客さんを気にすることなく食事ができます。
また、出迎えから見送りまでは同じ客室係1人が一貫して担当。小さい宿がゆえの、至れり尽くせりの贅沢なひとときは旅のハイライトになるかもしれませんよ。
【寛ぎの諏訪の湯宿 萃の基本情報】
住所:長野県諏訪市湖岸通り2-5-27
公式サイト:寛ぎの諏訪の湯宿 萃
2日目は霧ヶ峰周辺をドライブ&お手軽ハイキング
諏訪湖エリアからやや北東に移動し、長く続くゆるやかな起伏が特徴の霧ヶ峰高原エリアへ。高山植物を眺めながら、気軽にハイキングを楽しみましょう。リフトも運行しているので、体力と相談しながら挑戦できるのもうれしいポイントです。
車山高原
茅野から美ヶ原に続くビーナスラインの途中にある、なだらかな丘のような草原が続く車山。1925mの山頂までは、なだらかな山道を歩いて約30分の道のりですが、リフトを使って登ることもできるため、年齢を問わずさまざまな人が訪れています。
青空に緑が映える美しいドライブコース
山頂からは富士山をはじめ、北アルプス、八ヶ岳連峰、浅間連峰、御嶽山(おんたけさん)、妙高山といった、見事な360度のパノラマ風景を堪能することができます。真夏でも清涼な風が吹き抜けていますが、遮るものがないので日焼け対策は忘れずに。
初夏から夏にかけては珍しい高山植物が咲き乱れる、「高山植物の宝庫」でもある車山。カメラマンたちがこぞってシャッターチャンスを狙う姿はもはや風物詩です。
初夏に咲く高山植物ニッコウキスゲ。リフトから花畑を一望するのもおすすめです
【車山高原の基本情報】
住所:長野県茅野市北山3413
公式サイト:車山高原
コロボックルヒュッテ
ビーナスラインの車山肩から歩いて1分の場所にある小さな山小屋「コロボックルヒュッテ」。宿泊もでき、無雪期にはカフェとして利用できます。
カフェメニューではボルシチが人気で、ホロホロと崩れるように柔らかく煮込まれたお肉が絶品。他にもたっぷりのバターを塗った厚切りトーストや、サイフォンで入れたコーヒーをはじめとするドリンクやスイーツも充実しています。
外で食べれば美味しさも倍に(写真提供:Instagram momoneさん)
連なる山々に望む外のデッキでは、頬をなでる風を感じながらティータイムを過ごすことができます。長野観光の締めくくりに立ち寄りたい、オリジナリティあふれる山のカフェです。
【コロボックルヒュッテの基本情報】
住所:長野県諏訪市 霧ヶ峰車山肩
公式サイト:コロボックルヒュッテ
モデルコースを参考に長野を観光しよう
人気スポットから穴場エリアまで、いろいろな表情の長野を楽しめるプランを紹介しました。
公共交通機関だけで行けるエリアもあり、手ぶらでキャンプが楽しめるスポットもあり、日帰りでも泊まりでも、ライフスタイルに合わせた観光スタイルを実現できると思います。
日々の疲れや溜まったストレスを、自然たっぷりの長野で癒してみてはいかがですか?ぜひ参考にしてみてくださいね。
Text:プリチャード香里(かおり)
香川県出身・長野県在住。出版社勤務、写真スタジオ勤務を経て、現在はフリーのフォトグラファー&ライターとして活動中。本を読むことと本屋さんに行くことが何よりも好き。天気のいい日は夫と山に登り、頂上でおにぎりを食べていることが多い。半径5メートルの見どころと読んだ本について書いているnoteはこちら。
Edit:Sakura Takahashi
Photo:PIXTA(特記ないもの)
参考:
長野県公式観光サイト/戸隠観光協会/軽井沢観光協会/諏訪市観光サイト/霧ヶ峰へ行こう/信州善光寺仲見世通り/いろは堂/BENI-BENI/JA長野県/竹風堂/八幡屋礒五郎/お香の店 古薫/うずら家/戸隠神社/明治亭 長野駅店/la rencontre/ピッキオ/軽井沢星野エリア/蓼科観光協会オフィシャルサイト/JA長野県/JA佐久浅間/のぞみグランピング&スパ 佐久×軽井沢/白糸の滝/軽井沢ナビ/諏訪市観光ガイド/カフェと暮らしの雑貨店 fumi/諏訪大社/寛ぎの諏訪の湯宿 萃/車山高原/コロボックルヒュッテ