【和歌山の滝】神が宿る場所「世界遺産・那智の滝」
那智の大滝
飛瀧神社
熊野古道
【和歌山の滝】寺社の滝2選:修行の場所としての滝
(海南市)裏側から眺められる滝「裏見の滝」
(和歌山市)修験者の修行の場「不動滝」
【和歌山の滝】滝好きが訪れる有名な滝10選:名瀑や秘境の滝も
(古座川町)神秘的な秘境の滝「植魚の滝」
(古座川町)階段状の滝流れ「中津谷の滝」
(古座川町)自然のパワーを実感「滝の拝」
(新宮市)遊歩道をハイキング「桑ノ木の滝」
(新宮市)末広がりに流れる滝「野々滝」
(新宮市)国道沿いにある滝「白見の滝」
(かつらぎ町)和歌山を代表する名瀑「文蔵の滝」
(有田川町)迫力ある一筋の滝「次の滝」
(田辺市)いろいろな滝に出会える「百間山渓谷」
(田辺市)女性的で優美な滝「請川のお滝さん」
さいごに

和歌山は「紀伊の国」。豊富な雨量と緑豊かな紀伊山地の景観は、古くより信仰の場所として、人々に崇められてきました。

そしてこの水と自然豊かな和歌山は、数多くの滝が存在する場所でもあります。

この記事ではそれらの滝のなかから、和歌山を代表する世界遺産の滝をはじめ、寺社仏閣とかかわりの深い滝、滝好きの間では有名な秘境の滝など、いろいろなスポットを紹介します。

これから春、夏、秋にかけて、滝めぐりや避暑をしようと考えている方は、ぜひ参考にしてください。

※掲載情報は2024年3月末時点のものです。荒天や災害によって、山道が通行止めや立ち入り禁止になることもあるため、訪れる際には必ずご自身で目的地周辺の最新情報をご確認ください

《関連記事》
宮崎県【高千穂峡】で神秘的な自然を満喫!
【鹿児島の滝12選】名瀑から穴場まで:ドラマや映画のロケ地&軽装OKのスポットも

鹿児島県 < 屋久島・種子島

(写真:©erika_azechi)

【鹿児島の滝12選】名瀑から穴場まで:ドラマや映画のロケ地&軽装OKのスポットも 見応え抜群の鹿児島の滝12カ所を紹介する記事です。「東洋のナイアガラ」をはじめ、神秘的なパワースポット然とした有名な滝から、ドラマ「西郷どん」のロケ地である穴場の滝まで、満遍なく掲載。夏の避暑地として訪れるのもおすすめですよ。

【和歌山の滝】神が宿る場所「世界遺産・那智の滝」

2024年に世界遺産登録20年を迎える「紀伊山地の霊場と参詣道」。

「吉野・大峰」・「高野山」とともに、紀伊山地内に点在する構成遺産の一つ「熊野三山」は、熊野詣の霊場として、いにしえより人々に厚く信仰されてきました。

その中で「那智の滝」は、神武天皇の時代より、神が宿る場所として、今も参拝する人が後を絶たない信仰の場所です。

那智の大滝

有名な那智の大滝

有名な那智の大滝
那智原始林に点在する「那智四十八滝」のうち、133mの日本一の落差を誇り、滝つぼの深さ10m、毎秒1トンもの水量が流れ落ちる滝が、一の滝。

「那智の大滝」と呼ばれ、日本3大名瀑の一つに数えられています。

滝が流れ落ちる幅13mの銚子口の岩に3つの切れ目が入っていて、その流れが三筋になって落下することから、別名「三筋の滝」ともいわれています。

また毎年、正月と7月の例大祭に滝口のしめ縄を張り替える行事も有名です。

【世界遺産・那智の滝】
●住所:和歌山県那智勝浦町那智山
●サイト:世界遺産・那智の滝
●アクセス:
(世界遺産・那智の滝まで)熊野南海御坊バス(那智山行き)バス停[JR紀伊勝浦駅]乗車、バス停[那智の滝前]下車後、徒歩約1分
(最寄り駐車場まで)那智勝浦新宮道路[那智勝浦IC]から車で約25分

飛瀧神社

那智の大滝そばの飛瀧神社

那智の大滝そばの飛瀧神社
一の滝の目の前にあるのが、熊野那智大社の別宮「飛瀧神社(ひろうじんじゃ)」。

滝そのものが御神体として祀られているため社殿はなく、参拝者は参道を抜け、直接滝に拝礼をします。滝の前に立つと水しぶきが降り注ぎ、まさに自然と神が一体となった場所だと感じます。

一の滝を一番間近で拝観できるのが、飛瀧神社からすぐの「御滝拝所舞台」。道中、延命長寿の水と伝えられている、滝つぼの水を飲むことができる場所もあります。

熊野古道

歴史ある熊野古道を歩く

歴史ある熊野古道を歩く
苔むした石畳みや杉並木が続く熊野古道は、いにしえより変わらない風景として、当時の雰囲気を残しています。

近年パワースポットとしても注目されていて、国内だけでなく海外からの観光客もたくさん訪れます。

石畳が美しい大門坂から、熊野那智大社・那智山青岸渡寺を参拝しながら、那智の滝にいたる約1.3km、所要約40分のコースは、手軽に熊野古道を歩くことができるコースです。

《関連記事》
【世界遺産】那智の滝とは?熊野古道から行く観光ルートを解説!

和歌山県 < 熊野古道

世界遺産の那智の滝を祀る飛瀧神社

【世界遺産】那智の滝とは?熊野古道から行く観光ルートを解説! 日本三名瀑のひとつ「那智の滝」。和歌山県に位置する、落差日本一の大迫力の滝です。今回は世界遺産「熊野古道」を歩き、那智の滝を目指す巡礼ルートをご紹介。熊野那智大社参拝と合わせて、実際に歩いたその様子をレポートします!

世界遺産

【和歌山の滝】寺社の滝2選:修行の場所としての滝

いにしえより山や川、滝などを神として崇める自然信仰が育まれてきた和歌山。

また、修験道の開祖・役行者(えんのぎょうじゃ)が開いた修行の場所が各地にあり、世界遺産に登録されている霊場や参詣道を通して、寺社と滝は深くかかわりを持ってきました。

まずは寺社の敷地内にある滝を2つ紹介します。どちらも和歌山市の中心地からのアクセスがよく、手軽に訪れることができるスポットです。

(海南市)裏側から眺められる滝「裏見の滝」

裏見の滝

裏見の滝
和歌山市の北隣、海南市にある「裏見の滝」は、その名前の通り、滝を裏側から見ることのできる珍しい滝です。

この裏見の滝があるのは、熊野古道沿いに建つ、岩屋山金剛寿院「福勝寺」。弘法大師が修行を行った、高野山真言宗の古刹です。

本堂の横に流れ落ちる落差約20mの滝が裏見の滝で、初代紀州藩主徳川頼宣により、名付けられたとされています。
歩道から滝の裏を望みます

歩道から滝の裏を望みます
滝の裏側を眺めることができるのは、流れ落ちる滝つぼの手前に整備された歩道から。特に水量が多い日は、迫力ある姿が楽しめます。

なお福勝寺には天狗伝説があり、杉の木のてっぺんに住んでいた天狗の手形が、今でも本堂の縁側に残されているとのこと。裏見の滝と合わせて、一見の価値ありです。

【裏見の滝】
●住所:和歌山県海南市下津町橘本
●サイト:裏見の滝
●アクセス:
(裏見の滝まで)JR紀勢本線[加茂郷駅]からでタクシーで約15分
(最寄り駐車場まで)阪和自動車道[下津IC]から車で約5分

(和歌山市)修験者の修行の場「不動滝」

滝のすぐそばには不動明王が安置されています

滝のすぐそばには不動明王が安置されています
和歌山と大阪の県府境にある、臨済宗妙心寺派の末寺「鳴滝山圓明寺」。修験道の開祖、役行者が行場として開いた歴史を持っています。

壺の中に味噌を入れ、住職が鳴滝不動明王に祈祷をすると病気が治るといわれる「みそ封じ」と呼ばれる行事が有名です。

その山内の奥、護摩堂の前を流れている滝が、「不動滝」です。しめ縄が張られ、神聖な雰囲気あふれるこの滝は、現在も滝行の場となっています。

白装束に身を包んだ修験者が、経を唱えながら滝に打たれ、精神修行を行います。また毎月28日「鳴滝不動明王月例祭」にて、願いを記した護摩のお焚き上げが、不動滝の前で行われています。

【不動滝】
●住所:和歌山県和歌山市園部2番地
●サイト:不動滝
●アクセス:
(不動滝まで)南海バス(82・83・84・88系統)バス停[JR六十谷駅]乗車、バス停[鳴滝団地]下車後、徒歩約10分
(最寄り駐車場まで)阪和自動車[和歌山北IC]から車で約10分

【和歌山の滝】滝好きが訪れる有名な滝10選:名瀑や秘境の滝も

和歌山には、全国的にはあまり知られていないけれど、滝好きの中では有名な滝がいくつもあります。

そのなかには、日本の滝百選に選ばれた名瀑をはじめ、山道を登り、川を渡ってたどり着ける秘境の滝も。

写真スポットとして、また避暑地、アウトドアアクティビティとして、愛好家や家族連れが多く訪れます。

ここでは、紀北地方から南紀まで、和歌山県内にある個性豊かな滝を10カ所紹介します。

(古座川町)神秘的な秘境の滝「植魚の滝」

辺りは神秘的な雰囲気。水底の石がよく見えます

辺りは神秘的な雰囲気。水底の石がよく見えます
和歌山南紀地方にある古座川町は自然に恵まれた、滝めぐりが楽しめるところです。「植魚(うえうお)の滝」は、古座川源流にある秘境の滝。

登山道入り口から滝までは徒歩約40分の道のり、目印のカラーテープが道しるべです。途中、川の中を何度か歩くので、沢靴や長靴、ウエダーなどの装備が必要です。またマムシや虫よけに、長袖・長ズボンで向かいましょう。
ハリオの滝

ハリオの滝
山道や川沿いの道を進み、岩壁が見えてきたら植魚の滝に到着。落差約18m、切り立つ岩壁の間を2段に水が流れ落ちる姿は圧巻です。

青く透明な滝つぼや苔むした岩壁など、まさに秘境の滝といえるでしょう。なお近くには、同じく有名な「ハリオの滝」もあり、合わせて訪れることも可能です。

【植魚の滝】
●住所:和歌山県古座川町松根
●サイト:植魚の滝
●アクセス:
(最寄り駐車場まで)国道42号線[すさみ南IC]から車で約70分

(古座川町)階段状の滝流れ「中津谷の滝」

中津谷の滝

中津谷の滝
古座川の支流小川流域にある「中津谷の滝」は、落差約93m、全7段の古座川町を代表する名瀑の1つです。

滝入口の駐車場から滝までは徒歩約15分、水路跡に沿って比較的平坦な道を歩いて行くことができます。

残念ながら、滝の下からは45mの下段3段分しか見ることができませんが、階段状に落ちてくる水の流れはとても美しく、迫力満点です。

特に水量が多い日は、服が濡れてしまうほどの水しぶきがあがります。なお岩は滑りやすく、マムシや虫よけに、長袖・長ズボン・長靴は必須です。

なお「滝の拝」から約5kmの場所にあるので、合わせて訪れることができます。

【中津谷の滝】
●住所:和歌山県古座川町中崎
●サイト:中津谷の滝
●アクセス:
(最寄り駐車場まで)国道42号線[すさみ南IC]から車で約50分

(古座川町)自然のパワーを実感「滝の拝」

特徴的な地形の滝の拝落ち口

特徴的な地形の滝の拝落ち口
古座川の支流小川約200mに渡り、川床に大小さまざまな奇形な穴が開いている河原があります。
これが「滝の拝(たきのはい)」、和歌山県指定の天然記念物です。

これらの穴は、岩穴(ポットホール)と呼ばれ、川床のくぼみに石が入って、水流により回転しながらくぼみを削り、円形になったものです。

ちなみに地元には、瀧之拝太郎という侍が、願掛けのために刀で彫ったという民話が伝わっています。
滝の拝を望むカヤック

滝の拝を望むカヤック
岩壁を流れ落ちる水流は、岩の中に滝となって流れ込みます。特に水かさが増した時は、迫力満点です。

夏に滝つぼで行われる鮎の伝統漁「トントン釣り」が有名で、またボウズハゼやヨシノボリの滝登りも見ることができる自然豊かな場所です。

【滝の拝】
●住所:和歌山県古座川町小川774-1
●サイト:滝の拝
●アクセス:
(最寄り駐車場まで)国道42号線[すさみ南IC]から車で約55分

(新宮市)遊歩道をハイキング「桑ノ木の滝」

桑ノ木の滝

桑ノ木の滝
高田川の支流、桑の木渓谷に流れ落ちる「桑ノ木の滝」。「日本の滝百選」に選ばれている落差21mの名瀑です。名前は、昔滝の周辺に桑の木がたくさん生えていたことに由来しています。

滝の近くまでは、JR新宮駅から路線バスが運行しています。相賀バス停を降り、高田川にかかる橋を渡ると、約800m続く遊歩道が続いています。

苔むした石垣の上に建つ神秘的な雰囲気の「相賀八幡神社」や吊橋、苔むした石道・木道など、ハイキングコースを歩くこと約15分、滝見のポイントに到着です。

大きな岩の上から垂直に落下する滝は、間近で見ると迫力があります。また滝幅が8mあり、水量が多い時には、川幅いっぱいに流れ落ちる豪快な姿を楽しめます。

【桑ノ木の滝】
●住所:和歌山県新宮市相賀
●サイト:桑ノ木の滝
●アクセス:
(遊歩道入口まで)熊野交通バス(高田行き)バス停[JR新宮駅]乗車、バス停[相賀]下車後、徒歩約15分
(最寄り駐車場まで)国道42号線[すさみ南IC]から車で約90分

(新宮市)末広がりに流れる滝「野々滝」

末広がりの流線が美しい野々滝

末広がりの流線が美しい野々滝
和歌山南紀地方の山間部、熊野川町滝本周辺には、たくさんの滝が点在しています。いずれも山深い場所にある、まさに秘境の滝で、その中でも「野々滝」は、その姿が美しい滝として有名です。

野々滝は落差約60m、水の流れが大きな岩壁を滑り落ちていきます。末広がりに水が流れ落ちる姿は、まるで手やほうきの形のよう。滝の下からは、迫力ある滝の姿が望めます。

滝までは、山道のほか、川の中や苔むした岩場など、足場の悪いところを歩くので、沢靴や長靴などの装備が必要です。

なお広い滝つぼが美しい「宝龍の滝」も近くにあり、滝めぐりをすることもできます。

【野々滝】
●住所:和歌山県新宮市熊野川町滝本
●サイト:野々滝
●アクセス:
(最寄り駐車場まで)国道42号線[すさみ南IC]から車で約120分

(新宮市)国道沿いにある滝「白見の滝」

白見の滝

白見の滝
和歌山県と三重県の県境を流れる熊野川、その和歌山県側の国道168号線沿いにあるのが「白見の滝」です。

新宮市内から車で約15分、滝の前に駐車場があり、アクセス便利な場所にあります。また滝の近くには道の駅「瀞峡街道(どろきょうかいどう)・熊野川」やキャンプ場があり、観光にも便利なところです。

滝の落差は約15m、大きな岩盤を滑り落ちるようにまっすぐ流れる水の流れは、とても迫力があります。

かつては滝の前に旧国道の橋があり、間近で滝を望むことができましたが、過去の台風で崩落してしまいました。しかしながら今も、迫力ある滝の姿を眺めることができます。

【白見の滝】
●住所:和歌山県新宮市高田
●サイト:白見の滝
●アクセス:
(最寄り駐車場まで)国道42号線[すさみ南IC]から車で約90分

(かつらぎ町)和歌山を代表する名瀑「文蔵の滝」

岩肌を流れ落ちる文蔵の滝

岩肌を流れ落ちる文蔵の滝
和歌山県紀北地方、大阪府との県府境に近いかつらぎ町は、全国的に知られた「くしがき」の産地。
その東谷地区にある、落差数十mといわれる滝が「文蔵の滝(ぶんぞうのたき)」です。

「紀の国名水百選」や「和歌山県の親しめる水辺66選」に選ばれた名瀑で、周囲を岩に囲まれた洞窟のような空間を、滝が流れ落ちていきます。
文蔵の滝への入口

文蔵の滝への入口
文覚上人がこの滝で荒行をしたという伝承から、いにしえより修験者の修行の場所として滝行が行なわれてきました。現在も修行のため参拝する信者の方も多く、神秘的な雰囲気を感じさせる場所です。

また夏には涼を求めて、県内外より観光客が訪れる観光スポットとしても知られています。

【文蔵の滝】
●住所:和歌山県かつらぎ町東谷
●サイト:文蔵の滝
●アクセス:
(最寄り駐車場まで)京奈和自動車道[かつらぎ西IC]から車で約20分

(有田川町)迫力ある一筋の滝「次の滝」

流れ落ちる次の滝と、滝の裏側からの眺め

流れ落ちる次の滝と、滝の裏側からの眺め
和歌山県の中部、みかんの栽培で有名な有田川町。その山間部、深淵に奇岩が連なる早月峡に流れ落ちる、落差約46mの滝が「次の滝」です。

県内一の「那智の滝」に次ぐ落差だということから、次の滝と名付けられたと伝えられています。

駐車場から約200mのところにある展望所からは、岩と岩の間を流れ落ちる一筋の滝の流れを、遠くに眺めることができます。

展望所から滝つぼまでは約100m。途中には、滝を裏側から見ることができるスポットも。

滝つぼに降りると、水しぶきをあげ、一気に滑り落ちる迫力いっぱいの滝が目の前に現れます。まさに自然のパワーを感じる場所です。

【次の滝】
●住所:和歌山県有田川町延坂533-5
●サイト:次の滝
●アクセス:
(最寄り駐車場まで)阪和自動車道[有田・有田南IC]から車で約30分

(田辺市)いろいろな滝に出会える「百間山渓谷」

雨乞いの滝

雨乞いの滝
和歌山県南部、百閒山を源流とする「百間山渓谷(ひゃっけんざんけいこく)」。深い原生林に覆われた、全長3㎞、奇岩や甌穴(おうけつ)、大小の滝が連なった渓谷です。

一般向け、健脚者向けの2つのトレッキングコースが整備されています。

トレッキングコースで出会える「雨乞いの滝」は、落差約10mの滝です。その昔日照りが続くと、ここで雨乞いの神楽を舞ったことから名付けられました。
かやの滝

かやの滝
「犬落ちの滝」は、昔イノシシ狩りの犬が、猪ともども滝に落ちたのが名前の由来。落差約30m、絶壁を流れ落ちる姿がとても優美です。

ほか、樹齢300年のかやの大木があった「かやの滝」や、滝つぼに蓋のような大きな岩が覆った「ふたおい釜」なども見どころです。

【百間山渓谷】
●住所:和歌山県田辺市熊野
●サイト:百間山渓谷
●アクセス:
(最寄り駐車場まで)国道42号線[上富田IC]から車で約60分

(田辺市)女性的で優美な滝「請川のお滝さん」

請川のお滝さん

請川のお滝さん
世界遺産の「熊野本宮大社」から車で約10分、熊野川の支流請川谷にかかる滝が「請川(うけがわ)のお滝さん」です。

落差約20m、その優美な姿が女性的だということから、「お滝さん」という名前で呼ばれています。

滝は大きな岩壁に囲まれていて、滝の前に来てはじめて、その全体を眺めることができます。流れ落ちる滝の音だけが響き渡る、幻想的な雰囲気です。

水の流れは柔らかく、広い滝つぼに流れ落ちていきます。また近くには不動尊の祠も。駐車場から滝までは、山道を登って約20分の道のりです。

途中には、道案内の看板がいくつか立っているので、案内に沿って行きましょう。

【請川のお滝さん】
●住所:和歌山県田辺市本宮町請川
●サイト:請川のお滝さん
●アクセス:
(最寄り駐車場まで)国道42号線[すさみ南IC]から車で約90分

さいごに

今回は、和歌山県内にある、いろいろな滝の情報をお届けしました。
和歌山には、日本一の落差を誇る「那智の滝」から秘境の滝まで、個性的な滝がたくさんあります。

本来滝には、ヒーリング効果、また自然のパワーがあると言われています。たまには忙しい日常を離れて、ぜひこれら和歌山の滝を訪れてみてはいかがでしょうか。



Text:ヒーコ

旅行会社勤務を経て、現在はフリーの旅行ライター・ブロガーとして活動中。和歌山県在住。今までに訪れた国は24カ国。世界遺産検定1級を保有する世界遺産好き。鉄道旅も趣味。美味しいものと美しい風景を求めて、相棒の一眼レフカメラと一緒に、国内・海外を年中巡っています。自身の旅ブログ「お一人様大人女子の気まま旅ノート」にて、女性の一人旅をテーマに、旅の情報を随時発信。


Edit:Sakura Takahashi
Photo:PIXTA(特記ないもの)

参考資料:各市区町村/施設公式サイト